さくら学院バトン部twinklestars「プリーズ!プリーズ!プリーズ!」の神様とblack babymetal「おねだり大作戦」のパパ
神社の初詣も正月の祝いもお盆も初日の出を拝むのも、
寺の葬儀も仏壇にむかって手を合わすのも、
(多分、一般的な)日本人の宗教観と矛盾しないであろう。
そして、
クリスマスやヴァレンタインやハロウィーンや教会の挙式は、
宗教(的)儀式とは思われていないであろう。
babymetalには、宗教的なモチーフがチリバメラレているが、
(宗教的)統一感は無く、
(おそらく)非日常感を表現するための手段
(「日本人が思う」エキゾティックな意匠)として、用いられている、
ように思われる。
フロントの3人の少女たちは
甲冑を可愛く変形させた衣装を身につけ、
神バンドは
ソクラテスのような貫頭衣?を纏い、
ミサだ聖誕祭だ棺桶だ骨サンだ、と、
大変マッシヴである。
地獄や悪魔はHR/HMではよくみられる
アイテムであるが、
キリスト教社会では、ネガティヴファクターであろう。
キツネ様、は異教の神である。
ネガティヴどころでは無い。
しかし、欧米のオーディエンスはちゃんと、
ギミック、として受け取っているようである。
正しく、プロレス、的である。
ガチだヤオだと云う議論も含めて、
そのスキルの高さとギミックの巧妙さが
そのまま、楽しさ、につながっている。
kobametalはbabymetalをディズニーランドに例えたが、
彼の嗜好する、プロレス、が、
そもそもの源泉であるように思える
(ロラン・バルトの「神話作用」では、
神話的世界としてプロレスも描かれているが、
babymetalの受け入れられ方をみていると、
欧米の息苦しさは、日本とはまた違った切迫感を持っていると
思ってしまう)。
何れにせよ?神さまに
ご利益を求る(おねだりする)のは、日本人っぽい行為
であろう(日本人の神さまは、求めに応じても、命令はしないし、
babymetalの3人はキツネ様に見守れながら(時におねだりしながら)、
着実にレジスタンスを遂行していくのであろう。
厳しいのはママでパパではないから。